ロールスクリーンはドア代わりになる?後悔しないための間仕切りの選び方を紹介

リビングからつながる階段の間仕切りや収納庫のドア代わりなど、ロールスクリーンは窓だけでなく間仕切りとしても使える優秀なアイテムです。手軽さと後付けのしやすさで人気な一方で、ドア代わりとして本当に十分なのだろうかと、気になる方もいるでしょう。
今回はロールスクリーンの特徴をはじめ、どのような場所でよく使われているかを解説します。ロールスクリーンとドアのどちらを取り付けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ロールスクリーンとは

ロールスクリーンとは、スクリーンと呼ばれる生地を芯材に巻きつけ、上下に昇降させて使うアイテムのこと。芯材に巻きつけた形状の見た目から、「ロールスクリーン」と呼ばれています。
カーテンの一種でありながら、しっかりとした布地と場所を選ばない取り付けのしやすさが魅力です。その特徴を活かし、部屋の間仕切りや収納庫のドア代わりとしてもよく使われています。
ロールスクリーンがよく使われるのはどんな場所?

部屋の間仕切りや目隠しにもなるロールスクリーンが、どのような場所で多く使用されているのか、具体的に見ていきましょう。
リビングイン階段の入り口
リビングイン階段とは、リビングの中に設置された階段のこと。1階と2階を行き来するときに必ずリビングを通り抜けるので、家族のコミュニケーションが取りやすくなると人気です。
リビングイン階段の多くはドアを設置しないため、冷暖房の効率が下がりやすく、調理中の煙やにおいも2階に広がりやすいといった注意点があります。ロールスクリーンの設置により、空調の効率アップや煙・においの遮断といった、ドア代わりの効果が期待できるでしょう。
クローゼットや押し入れなどの収納庫
クローゼットや押し入れ、パントリーなどの収納庫にも、ロールスクリーンはよく使われます。湿気が溜まりやすい収納庫は、閉め切っているとカビが生える可能性も高いです。通風を確保しつつ目隠しをしたいときのドア代わりとして、よく使われます。
リビング横の和室
リビングと一続きになった和室も、ロールスクリーンがドア代わりとしてよく使われる場所です。小上がり付きの和室が人気を集めていますが、中には開放感を重視してあえて仕切りをつけない場合もあります。ロールスクリーンを取り付けると、お子さまの昼寝時や来客時の一時的な間仕切りとしても使えるので便利です。
ロールスクリーンがドア代わりに選ばれる3つの理由
カーテンの一種であるロールスクリーンが、ドア代わりに使われる3つの理由を見ていきましょう。
ドアよりも設置費用を抑えられる
ドアの設置では、ドア枠の固定など専用の工事が必要になりますが、ロールスクリーンは専用金具を取り付けるだけで設置できます。さらにドアと比べて軽いため、取り付けに壁の補強が不要なケースも多いです。
布地と取り付け金具を中心に構成されるロールスクリーンは、ドアと比べて単価が抑えられるのも魅力的。建築費用を含めて価格を抑えやすいのも、ドア代わりに使われる理由の1つです。
限られたスペースでも設置できる
ロールスクリーンはその場で上下に昇降させて使うため、開き戸のように前後に開くスペースも、引き戸のような引き代も必要ありません。ドアよりも軽いため開口部でも設置しやすく、パントリーやクローゼットなどの入り口にも適しています。
ドアを設置するだけの広さを確保できないところでも、限られたスペースで取り付け可能なロールスクリーンがドア代わりとして選ばれているのです。
比較的手軽にデザインを変えられる
ロールスクリーンには、ワンタッチで生地を交換できるタイプもあります。金具を変えずに生地のみ交換できるため、わざわざ新品に買い換える必要もありません。
安全のために、ドアの交換は専門業者への依頼をおすすめしますが、自分で交換できるロールスクリーンなら好きなときにデザインを変えられます。季節や気分に合わせてインテリアに変化をつけたい方にも、ロールスクリーンはおすすめです。
ロールスクリーンをドア代わりにして後悔したケース

場所を選ばず取り付け可能で、コストも抑えられるロールスクリーンですが、実際にドア代わりとして取り付けた方からは後悔の声も聞かれます。どのようなケースで後悔したのか、詳しく見ていきましょう。
取り付け金具が目立った
上部に金具を取り付るロールスクリーンは、すべて巻き上げ開け放っても上部に金具やロール部分が残ります。昇降に使うチェーンも常に垂れ下がった状態になるため、思っていた以上に金具が目立ちやすいです。
すっきりとしたデザインを希望していた方にとっては、後悔するポイントになりやすいです。
上げ下げが面倒に感じられた
ロールスクリーンはチェーンを引き、スクリーンを巻き上げて開閉させます。ドアのように押したり引いたりするだけでは使用できないため、巻き上げる動作を面倒に感じやすいです。
はじめは丁寧に開け閉めしていても、上げ下げが面倒で巻き上げたままの状態になるケースも多くあります。頻繁に開け閉めする場所へのロールスクリーンの取り付けは、慎重に検討した方がよいでしょう。
音や隙間風が気になった
ロールスクリーンは生地1枚を間仕切りにするため、ドアと比べると防音性や気密性が低いです。リビングイン階段の入り口など、空調の効きをよくするためにロールスクリーンを取り付ける場合もありますが、音や隙間風を完全に防ぐことはできません。
寝室や書斎など、防音性や気密性を確保したい部分にはドアの方が相応しいケースもあります。部屋の使い方に合わせて、ロールスクリーンとドアのどちらが適しているかを考えましょう。
間仕切り選びで後悔しないための3つのポイント
室内の間仕切りを選ぶときには、押さえておきたい3つのポイントがあります。それぞれ詳しく解説します。
どの程度仕切りたいのかを考える
間仕切りの種類は、自分がどの程度空間を仕切りたいのかを基準に考えるのが大切です。独立した個室が希望なら、空間を仕切る効果の高いドアが適していますし、目隠しが目的ならロールスクリーンでコストを抑えつつ使えます。
間仕切りの種類で悩んだら、自分がその空間をどのように使いたいかを中心に考えてみましょう。
間仕切りとしての使用頻度を考える
ロールスクリーンの設置は、できるだけ開閉する頻度の少ない場所が適しています。スクリーンを昇降させるロールスクリーンは、巻き上げる動作を手間に感じやすいためです。
リビングの入り口やパントリーといった、人の出入りやモノを取り出す機会の多い場所には、ロールスクリーンではなくドアを検討してみるのもよいでしょう。
費用対効果で考える
ドアとロールスクリーンのどちらを選ぶか迷ったら、長期的な費用対効果も考えてみてください。初期投資の面では、ロールスクリーンの方が設置コストを抑えられます。一方でドアは防音性や気密性に優れており、開け閉めの動作もシンプルなので住み心地の良さが高まるでしょう。
初期コストを抑えるのも大切ですが、長く住み続ける住まいの快適さも重視して選んでみてください。
ロールスクリーンの間仕切りが不安な方はドアがおすすめ

ロールスクリーンには、価格を抑えながら好きなデザインを好きな場所に設置しやすいというメリットがあります。しかし昇降の手間や防音性・気密性の低さなど、後悔として感じられるポイントもあるため、十分な検討が欠かせません。
大分県宇佐市の杉野製作所では、天然木の突板を使ったドアを、熟練の職人が1枚1枚心を込めて製作しています。天然木を使用したドアは質感だけでなく、機能性も抜群です。
住み心地のよさを高めてくれるドアが気になる方は、ぜひ杉野製作所へお気軽にお問い合わせください。