ドアのぶつかりを防止したい!ケガや破損を防ぐ効果的な方法は?
日常生活の中で、向こう側に人がいるのに気づかないままドアを開けてしまい、ヒヤリとした経験は、誰しも一度はあるでしょう。思いがけずドアが強く開くことはありますし、子育て世帯でお子さまの力加減が難しいときなどは、あらかじめドアがぶつかるのを防止する工夫も必要です。
今回は、ドアのぶつかり防止に効果的なアイテムをはじめ、ぶつかるのを防ぐにはどのようなドアを選べばいいのか、ポイントについて解説します。安心して使えるドアをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
ドアのぶつかり防止が気になるのはどんなとき?
はじめに、ドアがぶつからないようにしたいと思うのは、どのようなケースなのかを見ていきましょう。
人がいるのに気づかずにドアを開けたとき
反対側が見えない開き戸は、ドアの向こう側がどのようになっているのか判断しにくいです。勢いよくドアを開けると人にぶつかってケガをさせてしまう恐れがあるため、ぶつかるのを防止したいと考えるケースが多いです。
ドアを強く開けすぎたとき
ドアの向こう側に人がいても、ゆっくりとドアを開ければお互いに気づく余裕があるため、ぶつかるリスクは少ないでしょう。しかし力加減の難しいお子さまがドアを開けるときや、換気のために窓を開け放っていたときは、予想以上に強い勢いでドアが開いてしまうこともあります。万が一強くドアを開けてしまったときの対策としても、ぶつかり防止は意識されやすいです。
ドアのぶつかりが及ぼす影響
ドアがぶつかったときに起こりやすい、よくある3つの影響を紹介します。
ドアがぶつかってケガをする
もっとも多いのが、ドアがぶつかってケガをさせてしまうケースです。ドアの勢いがそこまで強くなければ、たとえぶつかってもケガをすることはないかもしれません。けれど勢いよくドアが開き、さらにぶつかった相手がお子さまや高齢者だったりした場合は、転倒や大ケガにつながる危険性が高いです。
壁が傷つく
ストッパーも何もない状態でドアを思い切り開いてしまうと、壁にドアノブがぶつかり、傷つけてしまうことがあります。クロスの破れなど表面的な傷であれば比較的補修もしやすいですが、強くぶつかって壁が凹んだり穴が開いたりしてしまうと、補修は難しくなるでしょう。
ドア本体が壊れやすくなる
ドアが強くぶつかると、人にケガをさせたり壁を傷つけたりするだけでなく、ドア本体も衝撃を受けて壊れやすくなります。経年使用による蝶番のゆるみやドアノブのがたつきは、使い込んだドアに多い現象ですが、ドアを頻繁にぶつけるとさらに影響が出やすいです。周囲を傷つけずにドア本体を長く使い続けるためにも、適切にぶつかり防止の対策をしながら、大切にドアを使いましょう。
ドアのぶつかり防止に効果的な3つのアイテム
自宅で使っているドアがぶつかるのを防ぎたいと思ったときに、比較的簡単に取り付けできる、3つのおすすめアイテムを紹介します。
戸当たりクッション
ドアノブで壁が傷ついてしまうのを防ぎたければ、戸当たりクッションを使うのがおすすめです。戸当たりクッションとはシリコン製のクッションゴムで、裏面がシール状になっているアイテムのこと。使い方はとても簡単で、開き戸のドアノブが干渉する壁面に貼り付けて使います。思いがけず強くドアが開いてしまったときでも、クッションゴムが衝撃を和らげるため、壁の傷つきを防ぐのに効果的です。
スタンダードな透明タイプなら100円均一ショップでも購入できますし、より衝撃を抑える大判タイプやデザインにこだわったものなど、種類も豊富に発売されています。クロスの種類によっては貼りつきにくいものもあるため、購入する際は裏面の注意書きをよく読んで選びましょう。
ぶつかり防止クッション
ぶつかり防止クッションとは、家具や柱の角に貼り付けられるクッション材のこと。小さなお子さまがいるご家庭では、歩き始めた子どもがケガをしないようにと、テーブルや扉の角に取りつけるケースも多いでしょう。
角に取り付けるアイテムのため、平面へのぶつかりは防止できませんが、角に当たったときの衝撃を和らげる効果が期待できます。指挟み防止にもなりますが、あまり分厚いものだとドアの開閉を妨げてしまうため、注意しましょう。
人感センサー
人へのぶつかりを防ぎたい方にもっともおすすめなのが、人感センサーです。マグネットを使って挟みこむようにドアに取り付けるため、工事不要で高い効果を得られると人気があります。
使い方はシンプルで、扉の外側と内側にそれぞれセンサーとライトを設置。ドアの外側に取り付けたセンサーが人の動きを感知するとライトが反応し、点灯や点滅などで人がいるのを知らせる仕組みになっています。
価格帯はセンサーの性能によって異なり、3,000円台〜7,000円台まで、ラインナップも豊富です。また一部の人感センサーではライトが点灯するだけでなく、チャイムなど音で人の接近を知らせてくれるものもあります。どの程度の性能を求めたいかによって、特徴を比較しながら決めていくとよいでしょう。
ぶつかり防止に配慮したドアにする方法は?
今使っているドアにぶつかり防止の対策をするなら、アイテムを後付けするのが有効です。これから建てる住まいのために、はじめからぶつかり防止に配慮したドアを取り付けたい方に向け、選び方のポイントを解説します。
ドアクローザーつきのドアを選ぶ
ぶつかり防止に配慮したドアが希望なら、ドアクローザーつきのドアを選ぶのがおすすめです。ドアクローザーとはドアの上部に取り付ける装置のことで、油圧システムの力を使ってドアが急激に開閉するのを抑えます。ドアクローザーも後付け可能な装置ですが、取り付けは比較的大掛かりになるため、できればドアを設置するタイミングで取り付けておくのがよいでしょう。
ドアクローザーの詳細については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
引き戸を選ぶ
横にスライドして開閉する引き戸なら、ドアの向こう側に人がいても、ぶつかる心配がありません。引き戸は開き戸と比べて少ない力で開閉できますし、前後に移動する必要もないため、お子さまや足腰の弱い高齢者の方にも使いやすいドアです。
バリアフリーを意識した住宅でも引き戸は多く用いられていますので、今後も長く住み続けるマイホームを建てるなら、積極的に引き戸を選んでみるのもよいでしょう。
ドアの種類については、こちらの記事でそれぞれの特徴を詳しくご紹介しています。気になる方は、ぜひ参考にご覧ください。
ドアストッパーを取り付ける
ドアが勢いよく壁にぶつかるのを防ぐなら、ドアストッパーも効果的です。ドアストッパーとは本来、開いたドアを固定するためのもの。マグネットがついたドアストッパーを選べば、開いたドアを磁石の力でしっかりと押さえてくれるため、壁にぶつかりにくくなります。
ただしいくら壁が傷つくのを抑えられても、勢いよく開けるのが習慣化すればドア本体の痛みは避けられません。ドアストッパーはあくまで予防として考え、強く開きすぎないように心がけるのが大切です。
また、すっきりとした見た目が好みなら、スペーサーを床面に埋め込んだ「ブラインド戸当たり」を検討するのもよいでしょう。出っ張る部分を表に出さずに扉を固定できるため、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
ドアのぶつかり防止と美しさの両立は杉野製作所へご相談を
毎日使うドアは、機能性はもちろんのことぶつかり防止に配慮した安全性や、見た目の美しさも欠かせません。素材へのこだわりや細部まで考え抜かれた使いやすさがあってこそ、日常的に使うものへの愛着は深まります。
大分県宇佐市の杉野製作所では、天然木を使用した室内ドアを、職人が1枚1枚こだわりを込めて製作しています。ドア本体の美しさだけでなく、出っ張りをなくした「ブラインド戸当たり」や、指挟みを防止する「ソフトクローズ2way」など、美しさと使いやすさの両立を目指しました。杉野製作所が手掛けるこだわりの室内ドアが気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。