ドア穴補修の費用はいくらが相場?自分で補修したいときの方法や注意点を解説
日常生活の中で意外と起こりやすいのが、うっかりモノをぶつけて、ドアに穴をあけてしまうこと。たとえ開け閉めに影響がなくても、ドアにあいた穴は部屋の美観を損ねやすく、気になって仕方ない方もいるのではないでしょうか。
今回はドア穴補修の費用相場や、自分で補修するときのポイントについて解説します。費用を抑えるポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ドア穴補修の費用相場
穴の大きさやドアの素材によっても変わりますが、ドア穴補修を専門業者に依頼したときの相場は、およそ2万円〜4万円です。
ドア穴補修の費用には、化粧フィルムや塗料、パテといった材料だけでなく、技術料や出張料が含まれます。補修費用は業者によって異なるため、依頼先を決める前に、複数社から必ず相見積もりをとっておきましょう。
ドア穴補修のよくあるケース
ドアに穴があいてしまう理由としては、主に次の3つがあげられます。
- 家具や家電をぶつけてしまった
- 子どもがモノを投げてしまった
- ペットが噛んだりひっかいたりしてしまった
それぞれ見ていきましょう。
家具や家電をぶつけてしまった
よくあるのが、部屋の模様替えなどで家具をぶつけてしまったり、掃除機をぶつけてしまうケースです。
一般的に広く流通しているのは、木枠に合板を貼りつけた「フラッシュドア」と呼ばれるドア。構造的に内部に空洞が多いため、衝撃にはあまり強くありません。比較的大きな穴や凹みができやすいため、できるだけ家具や家電をぶつけないように注意してください。
子どもがモノを投げてしまった
子どもがおもちゃを投げてしまい、ドアに穴があいてしまうケースもよくあります。表面のキズだけで済む場合もありますが、手加減なくモノがぶつかると、思いのほか大きく穴があきやすいです。
なかなか言い聞かせるのも難しいですが、ケガをさせないためにも、固いおもちゃやモノの扱いにはできるだけ注意しましょう。
ペットが噛んだりひっかいたりしてしまった
飼っているペットが原因で、ドアに穴があいてしまうケースもあります。
犬や猫のいたずらだけでなく、ハムスターなどのげっ歯類や、大型のインコによるキズ跡も少なくありません。状況により扉に保護シートを貼る、ペットが出入りできるエリアを制限するなど、ドアをキズつけないための対策を検討しましょう。
ドア穴補修を自分でしたいときの3つのポイント
ドア穴補修はきれいに仕上げるのが難しいため、基本的には専門の業者への依頼がおすすめです。しかし穴がそれほど大きくなければ、自分で補修したいと思う人もいるでしょう。ドア穴を自分で補修するときの、3つのポイントを紹介します。
補修したいドア穴のサイズを確認する
ドア穴を自分で補修するときは、まず穴のサイズを確認してください。穴の大きさが直径5cm以上ある場合は、難易度が高いため、専門の業者への依頼をおすすめします。
直径5cm以下であれば比較的対処もしやすいため、穴の大きさを基準に判断するとよいでしょう。
ドア本体を取り外しドアノブも外しておく
補修するときは、ドア本体を壁から取り外し、ドアノブも外してから行うのがおすすめです。ドアは大きく重みもあるため、必ず2人以上で取り外してください。ドアノブを外すときは、取扱説明書を手元に用意しておくと安心です。
もしも「難しい」と感じたら、無理せず作業を中止してください。ドアは取り外すだけでなく、穴の補修が終わったら再度取り付けなくてはなりません。慣れない作業で負担を重くしないためにも、無理はせずに専門の業者を頼りましょう。
化粧フィルムと塗装のどちらを使うか考える
ドアにあいた穴は、化粧フィルムを使う方法か塗装で補修する方法が一般的です。具体的に材料を用意する段階になったら、化粧フィルムと塗装のどちらで補修するかを考えてください。
作業のしやすさで考えるなら、化粧フィルムの方が作業の難易度は低いです。ただし市販の化粧シートで色が合わないと、補修跡が目立ってしまいます。化粧フィルムか塗装か迷ったら、ドアの色に合わせて考えるとよいでしょう。
ドア穴補修を自分でする方法
ドア穴補修の方法は、主に次の2つです。
- パテ+化粧フィルムを使用する場合
- パテ+塗装の場合
どちらもパテを使って穴を塞ぎ、化粧フィルムか塗装のどちらかの方法で穴の跡を覆います。2つの方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
パテ+化粧フィルムの場合
パテ+化粧フィルムで補修するときは、以下の手順で行います。
- 補修面の汚れを丁寧に取り除く
- 穴にパテを塗りこみ、十分に乾燥させる
- パテの表面をサンドペーパーで削り、平らに整える
- 化粧フィルムを用意し、端から少しずつ貼りつける
- 残った化粧フィルムを切り取る
化粧フィルムを貼るときは、中に空気が入らないよう少しずつ貼りつけるのがポイント。パテの表面に凹凸が残ると後からはがれやすいため、できるだけ丁寧に整えてください。
パテ+塗装の場合
パテ+塗装で行うときも、1〜3までの手順は同じです。パテの表面を整えたら、塗料で塗っていきます。
塗料は「リペアカラー」と呼ばれるものが使いやすく、スプレータイプやペンタイプなど種類も豊富です。専門業者の修理でよく使われるのはスプレータイプですが、扱いが難しいため、はじめて使う方はペンタイプなども検討するとよいでしょう。
ドア穴補修を自分でするときの注意点
ドア穴補修をするときは、注意しなくてはならない3つのポイントがあります。安全に作業するためにも、必ず注意事項に目を通しておいてください。
周囲の安全を確保する
ドア穴補修をはじめる前に、必ず周囲の安全を確保しましょう。大きなドアを取り外す工程はもちろんですが、工具や塗料が手の届くところにある状況も、お子さまやペットにとっては危険です。
ドア穴補修をするときは、作業に集中できるように環境を整え、安全第一で行ってください。
床や壁にキズや汚れをつけないようにする
補修作業をするときは、床にシートを敷いたり壁を養生したりするなど、キズや汚れをつけないように工夫しましょう。特にドアを取り外すときは、壁や床にぶつけやすいので注意が必要です。
完全に元通りにするのは難しいと理解しておく
ドアは目につきやすいため、できるだけ元通りに直したいと思うもの。しかし微妙な色の違いや木目の合わせがあるため、自分で完全に修復するのは難しいです。自分でドア穴補修をするときは、完璧を求めすぎず、ある程度で妥協する必要もあると覚えておきましょう。
ドア穴補修の費用を抑えるには
ドアに穴があいてしまった理由によっては、コストを抑えられるケースがあります。補修費用を抑える、3つのポイントを見ていきましょう。
火災保険の特約を利用する
自宅が火災保険に加入しているなら、まずは保険の特約を確認してください。家財保障の特約が付帯されていれば、不測の事故や突発的な事故による損害の多くが補償されます。具体的な補償範囲や自己負担の詳細は契約によって異なるため、依頼前に必ず保険証券の内容を確認しましょう。
ドアメーカーの保証期間を確認する
ドアを設置して間もなければ、メーカーの保証を受けられるケースもあります。保証期間は、納入から1年間を期限としているメーカーが多いです。
仮に保証期間を過ぎていても、色味の調整や修理に必要な部材を保管しているケースもあります。保証期間外の費用は自己負担ですが、まずはメーカーの窓口へ相談してみるのもよいでしょう。
構造にこだわったドアを採用する
はじめから穴があきにくいように、構造にこだわってドアを選ぶのもおすすめです。
たとえばシート状の天然木を貼り合わせた突板(つきいた)を使用したドアなら、木枠を使った「フラッシュドア」よりも空洞が少なく、強度の高さが期待できます。モノが強くあたればキズは避けられませんが、大きな穴にはなりにくいため、修理も最小限で済むでしょう。
突板についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にお読みください。
優れた品質と保証で安心のドアは杉野製作所にご相談ください
ドアに穴をあけてしまったときは、そのままにせず、できるだけ早めに補修しましょう。穴の状態によっては自分での補修も可能ですが、見た目を重視するなら専門業者への依頼を検討してください。
長く使い続けられるドアを選ぶなら、ドアの見た目だけでなく、構造や保証内容にもこだわるのが大切です。
大分県宇佐市の杉野製作所では、天然木の突板を使用し、品質にこだわったドアを1枚ずつ丁寧に製作しています。保証期間は、お買い上げ日(引き渡し日)から1年間。もし保証期間を過ぎていても、ご希望により有償修理も可能です。
構造や品質にこだわったドアがご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。