太鼓障子のレシピ 〜詳細図面を添えて〜
Blogみなさん、こんにちは杉野製作所です。
先日納品した太鼓障子のキレイな写真を頂いたので、ここでシェアさせてください。
せっかくなので詳細図面もいつかの誰かのために置いておく。
役に立ったらうれしいです。
まずは写真をどうぞ↓
どうでしょうか。
落ち着いた品のある空間。写真からも静けさを感じます。
大分県のビルダーFDM株式会社の高崎モデルに入れてもらった。
写真もブログのために快く出して頂いた。
こんな路地裏の落書きのようなブログで、お礼にはならないかもしれないけれどリンクを貼っておきます。
太鼓障子以外にも弊社「ムクイチ」も全箇所でご採用頂いた。是非チェックしてみてください。
FDMの皆様ありがとうございました。
さて、話は戻って太鼓障子。
もう一枚 引いた写真↓
太鼓障子が家具やキッチンのオークともよく合っている。
遅れたけど、太鼓障子とは組子の両面に障子紙が貼られた障子のことを言う。
普通の障子は片面に木の組子が見え、反対側に障子紙が貼られている。
太鼓障子は側面にも紙が貼られるので、目に見えるのは紙のみとなる。
紙に陽の光を通過させ、組子の影を見せることで完成となる。
日本らしい奥ゆかしいオシャレだ。
光と影のデザインをどうぞ↓
どうでしょうか。
先に「太鼓障子がオークともよく合っている」と言ったが、
太鼓障子の大きなメリットがここにもある。
障子の木部が紙に包まれるため、周りの素材を選ばずにどのようなテイストにもよく馴染む。
もう一枚UPの写真↓
太鼓障子は静けさと同時に、少し冷たさも感じる。
見えるはずの暖色の木部が白いため錯覚を起こすのかな、、
紙が2重のため入る光の量にも寄るのかもしれない。
障子の材は杉とした。
障子紙はワーロン社 タフトップ NA-52 無地
枠材は目に見えるため他との兼ね合いを考慮しオーク無垢材とした。
枠に入れる敷居すべりやレールは無しとし、障子底面にヒロシマ社KすべりB型を入れた。
障子の縦ガマチは見付け25mm。
中桟の見付け9mm。
障子のバランスはCADで確認してから作ることにしている。
詳細図は後にして、製作時の手書きの図面をどうぞ↓
(字が汚いと言う噂もある)
細かい点では、上カマチの見えがかりも25mmと縦ガマチに合わせた。
下ガマチは25mmでは強度が出ないので50mmとした。
上下の肩を両方に付けたのは、開閉時に紙が擦れるのを防ぐためと、
裏表どちらも視界に入る木部をできるだけ目立たなくするためです。
引手部分にも障子紙が小さく切って貼られています。
手間がかかります。
(丸喜・シラキウッド船底引手60mmの上に障子紙貼り)
それでは、詳細図面をどうぞ↓
他の箇所でも太鼓障子を入れてもらったので写真を載せておきます↓
太鼓障子、かっこいいので作ってみてください。
写真は許可を得てますので勝手に使ってください。
図面も勝手に使ってもらって構いません。
というか、使って作ってもらえたら嬉しいです。
杉野製作所のDOAX・MUKUICHIもよろしくお願いします!!
それでは。
by 杉野製作所