アトムDW-250のポテンシャルを引き出せ!!
Blogみなさんこんにちは。
杉野製作所です。
アトムDW250と言ってわかる人は同業者か、
アトムの社員さんくらいなもので、工務店や設計士さんでも知らない人が多い。
まずこの写真を見てほしい。
素敵な家だ。
見て欲しいのは右奥の引戸。
スッキリと当たり前みたいに立っているけれど、
よく見ると上にレールも無ければ鴨居も無い。
UP画像↓
どう動くかというと画面手前に引けるようになっている。
仕組みはどうか。
ここにアトムDW250という金物が使われている。
こんな感じ↓
簡単に言うと戸の中にレールが仕込まれていて、
壁から出たフックで滑らせているわけだ。
「上に吊りレールを付けたくない[付けれない]、鴨居もデザインとして付けたくない」
そんなわがままに答えた商品がDW250なのです。
「それならこんなL字アングルを壁に付けて、戸の上にミゾを掘ればいいじゃないか!!」
と言う人がいるかもしれない。実際そうしている物も見たことがある。↓
もちろんこれでも事足りるのだが、おすすめはしない。
戸に突いたミゾが縮んだり、ちょっとした戸の反りで動きが悪くなる。
実際そうなっているのを何度か見たし、メンテナンスもした。
特に良くないのがLアングルがミゾのエンドにぶつかって戸の小口が割れてしまうことだ。
DW250の良い点は、レールとフックが金物同士のためブレが小さいし、エンドにDW350というブレーキの効くストッパーがあるのが良い。勢いよく開けても戸の小口にかかる負荷は無い。長くスムーズに使いたいなら少しお金がかかるがDW250を使うべきだ。
このままだとただアトムDW250の宣伝をしているようだが、
アトムさんから何かもらおうとしているわけでも無ければ、アフィリエイトをしているわけでもない。
ここからが、DW250のポテンシャルを引き出す本編だ。
もう一度、この写真を見て欲しい↓
説明書通りにDW250を使うと、本来ならここにDW350とレールの端が見えてしまうはずだ。↓
それだと美しくない。と言うことでこのようにした。↓
これでより美しくなった!!
……と思ったがもう一つ気になることがあった。
もう一度この写真を見て欲しい↓
またDW250を説明書通りに使うと、ここにDW250の本体が見えてしまう↓
それだと美しくない! と言うことでこうした↓
こうすることで正面からDW250が見えるのを隠した。
目に見えるのは戸のみとなり、より美しく納まった。
ちなみに、床のレールはDW250標準品のベタ付けレールだと目立ち過ぎるので、
粉河・白木V9レールナチュラルとした↑
戸車は底面に取り付ける、シンギV戸車30mmとした。
ここまでして、ようやくDW250のポテンシャルをいっぱいまで引き出したと思えた。
この仕様で当分の間対応していた。。
ところが次は「垂れ壁[下り壁]が無いところに付けたい」と言う依頼が来たのだ。
写真↓
長くなったので、
次回「DW-250のポテンシャルを引き出せ!!垂れ壁が無い」
を書きます。
杉野製作所のDOAX・MUKUICHIもよろしくお願いします。
by 杉野製作所